MATSUSAKI LAB.

Industrial Organic Chemistry Area, Division of Applied Chemistry,
Graduate School of Engineering,
Osaka university

Project

受託研究 他
Contract research

事業名:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)バイオものづくり革命推進事業
研究領域:
研究課題:細胞性和牛肉の社会実装に係る研究開発
研究体制:藤森工業・島津製作所・凸版・阪大・東大・女子医大・東京農大・JACA
期間:R5(2023)~R9(2027)
URL:https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100246.html
本事業は、細胞性食品を製造する事業に関する提案である。細胞性食品は、いわゆる培養肉のことであり、牛や鶏といった動物細胞や魚介類の細胞を、生体を介さずにバイオ技術によって細胞培養し、加工・製造された食品のことである。近年、世界人口の増加や環境問題に起因して、従来の家畜生産に頼らない食糧生産が重視されており、細胞性食品もその一候補として注目されている。しかしながら、細胞性食品の市場・技術ともに黎明期であり、シンガポールやアメリカでのみ承認されており、期間限定で販売されるにとどまっている。その背景として、食肉用の細胞を低コストで大量培養、加工成形する技術が未成熟であるだけではなく、市場の受容性や食品としての販売ルールが十分成熟していないことに起因している。そこで本事業では、大量培養技術や加工成形技術の開発を進めると共に、市場での受容性の醸成や販売ルールの策定にも取り組む。